木の時計工房
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▼ EXTRA CONTENTS
1.時計作りのきっかけ。
 30年勤めた会社を退職後、何か自分に合った物造りをしたいと思っていたところニュージーランドへ旅行したときに木の歯車で動く機械式の時計を見かけ面白そうなので写真を2枚撮って帰りました。帰国後インターネットで検索したところ、少なくとも日本にはほとんどこの種の本格的な時計が販売されていないことが分かり「これなら自分で日本一実用的な木の時計が作れるのでは?」と思い立ち構想を始めました。

2.時計造りの「師匠」は?

 私は機械式の時計の構造もまったく知らなかったので先ずは壊れたボンボン時計を安くで入手し分解して時計の構造を習得しました。後にこの時計は調子よく動き出し現在私の工房の壁で私の師匠として時計作りを見守ってくれています。

3.時計は「加工精度」が必要・・・

 最初は軽い気持ちで木の歯車を糸鋸で作ってみました。苦心の末、いい形の歯車が完成しましたが二つの歯車を噛み合わせてみて愕然!まったくスムーズには廻らず「歯車を精度よく作る」ことが最初の課題になりました。それからオリジナルの歯切り機を設計、組み立てておよそ半年かけて満足できる歯車を完成することが出来ました。

4.木はやっぱり湿度に弱い?

苦労の末、ようやく時計ゼロ号機(プロトタイプ)が完成、しかしトラブル続き、連続稼動がなんと5分!止まるたびに原因を確かめ、改善を加え、ようやく一週間以上無停止で動くようになり一安心。ところが蒸し暑いある日、突然時計が停止・・・??? 原因がまったく判らず・・・ここから長く苦しい(楽しい?)、本当の意味での「木の時計の開発」が始まりました。

5.風呂場が実験室。
やがて季節は冬、湿度が下がって高湿度対策の実験が出来ません。そこで木の時計を風呂場に持ち込み風呂を沸かし「加湿実験開始」最初は原因が判らず失敗の繰り返し、でもやがていろんなことが判ってきました。まあ下手なマシンガンも乱射すれば命中ってことで幾つかの対策が効果を上げ現在では風呂場の中でも水滴が付かなかったら動くまでになりました。だから日本の厳しい四季の変化にもびくともしない木の時計が出来上がりました。「日本一の木の時計」にちょっと近づけたのかな?と思う今日この頃です。

6.工房は宴会場?
私の時計作りには心強い仲間が一人います。以前の会社の同僚TK君(現在ファイナンシャルプランナー)で時々工房へ来てくれ加工を手伝ってくれたり、いろんな相談に乗ってくれたり、そして来てくれた日の夜には必ず宴会が始まります。時には他の友人たちも駆けつけてくれて、気楽に、賑やかに、楽しくそれぞれの趣味の話などに夜遅くまで花が咲きます。「やっぱり時計作りはやめられん。」と思うひと時です。
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